皆様のドゥカティのメンテナンスを担当しておりますサービス伊藤です。
先日、一足お先にドゥカティ渾身のニューバイク
『MLTISTRADA1200s』(以下MTS1200s)に試乗してまいりました。
その感想を皆様にお伝えさせて頂きます。

まずは気にされてる方も多いと思いますが足つき性です。
写真のように身長160cmの僕でこんな感じ。
(後ろに写ってるのはいつもお世話になっているドゥカティ浜松の鈴木さんです)
両足のつま先が辛うじて接地します。

でも…

これはノーマルシート。

日本仕様はノーマルより25mm低いシートが装着されるので
足の裏の半分ぐらいは接地できると思います。

それに、車体が軽いですし、ハンドルもアップポジションで上体も
起きているので、つま先立ちでも不安感はさほどありませんでした。

大柄に思われがちのMTS1200sですが…

僕が跨いだ感じは足つき性は問題ナシです。
 
いよいよ試乗…

既に先日の伊藤マネージャーの報告であったように、
MTS1200sにはハンズフリーシステムが採用されています。

これがカギです…
このカギをポケットに忍ばせてスイッチオン!
やっぱりこれは便利!楽にエンジンを始動できます。
一度ETCを使うと、もう止まって料金を払いたくないように、
これを体験してしまうと、もう普通のカギの操作に戻れないって感じです。
エンジン音はやはり静かですが、静かさの中にも
ドカらしい小気味よいツインサウンドを奏でていました。
アクセルをひねるとウィーン ウィーン≠ニ微かにモーターの動く音が…
そう、MTS1200は『ライド バイ ワイヤ システム』を採用しているので
アクセルをひねるごとにスロットルを開閉させるモーターが動くのです。
これだけでも、今までのバイクとは違うことを実感することができました。
ハンドルを左右に切ってみます。
本当にドカ?って思うぐらいハンドルの切れ角が大きかったです。
これなら街中でも苦労することはないと思います。
通勤バイクとしても十分使えますね。
当日はあいにくの雨模様。
路面が濡れていたので慎重にスタート。
走ってまず気がついたのはタイヤのグリップの安心感。
これはピレリがMTS1200専用に開発した
『スコーピオン トレイル』のおかげ。
濡れた路面で多少バイクを傾けても滑る気がしませんでした。
さすが専用開発。
MTS1200にマッチしたすばらしいタイヤです。
徐々にペースを上げていきます…

ステアリングが軽くてコントロールしやすく、コーナーの切り返しも
バイクを傾けるだけでしっかりラインが決まり、
コーナーの旋回中もバイクとの一体感があり安定していました。
さすがドゥカティ。
MTS1200sにもしっかりとスポーツバイクの血が流れています。
直線でスロットルを開けて加速。
1198ccのテスタストレッタ11°エンジンが
軽やかに回り短距離でかなりの速度に。
大きなフェアリングで風きり効果も良好です。
パワフルに加速していくSBKの1198とは異なり、
スムーズに加速していくのがとても印象的でした。
これは、長距離を乗っても疲れないと思います。
また、スムーズの中にも空冷エンジンのフィーリングも…
水冷エンジンを敬遠されている方に是非乗って頂きたいです。


4モードの切り替えも試してみました。

まずはスポーツモード。
サスペンションは固めというか標準的なドカのセッティング。
アクセルの開閉に対してスロットルがほぼダイレクトに反応するので
先にも述べたモーターでスロットルを開閉する
『ライド バイ ワイヤ システム』によるタイムラグ的違和感はなかったです。

次にツーリングモード。
走行中にも切り替えは可能ですが一度停止してモードを切り替えると、
リアサスペンションのプリロードが変わるので、
モーター音と共に車高が上がっていくのが実感できました。
サスペンションのセッティングはスポーツモードと比べて
柔らかくなり路面の凹凸をしなやかに吸収してくれます。
ツーリングモードは初期の加速を抑えるような設定になっているので、
試しにラフにアクセルを開けても150HPもの馬力を
うまく制御してやさしく加速していく感じがしました。
そのお陰でアクセルワークの気難しさがなく、
楽に長距離ツーリングを楽しめるのが想像できました。

そしてアーバンモード、街乗り仕様です。
サスペンションはツーリングモードより硬めになります。
これは街中で起こりえる急なブレーキングに対応するものだと感じました。
サスペンションがしっかりしているので安心してブレーキをかけられます。
ABSの効果も確認してきました。
直線で加速してからハードブレーキング…
タイヤがロックすることなくグッグッグッグ≠ニ速度を抑えてくれました。
『安全』を与えてくれる装備だと感じました。
パワーは100HPに抑えられているのですが今回の試乗コースでは
ツーリングモードの150HPとの違いを確認できなかったです。
おそらく、ピークパワーで違いを感じることができると思います。

最後にエンデューロモード。
残念ながら今回の試乗コースにはオフロードコースはなかったので、
オフでの性能は確認できませんでした。
サスペンションはかなり柔らかくなります。
普通に走ってるとコーナーでふくらむふくらむ。
やはりオフロードに特化したセッティングのようです。



ちょっと狭い試乗コースで速度を上げてじっくりと乗ることは
出来ませんでしたが、十分、雑誌等でいわれている
4台のバイクを1台で味わう感覚≠体感できることが出来ました。
正直、僕も欲しいと思わせる程のすばらしいバイクです。
期待以上のものを皆様にご提供できると思います。

以上…
天然パーマ伊藤の試乗報告でした。